かたすみです。
2021年1月23日、FP(Financial Planner)資格の3級を受験してきました。
いったん自己採点まで終わり、思うところがあって、記事を書くに至りました。
主なトピックとしては、以下3点です。
- どのように、どれくらい勉強したか?
- その結果、どうだったか?
- 結果から考察する、効率の良い勉強法、悪い勉強法
これらの記録が、これからFP3級を受ける方々の一助となれば幸いです。
どのように勉強したか? その結果、どうだったか?
結論
メインは、テキストによる自学自習です。
補助的な教材として、Youtubeの聞き流し動画の視聴を行いました。
結論、この2つのみで(教育講座などの受講なしで)3級は合格できると思います。
自己採点結果
結果がダメだった人の経験論を読んでも参考にならないと思うので、
先に自己採点の結果を書いておきますが、
午前:39/60(65%) 午後:19/20(95%) で合格ラインでした。
ただし、ご覧いただいた通り、午前がギリギリです。
ということで、ここでは「なぜそうなった?」「何をやっていればもっと余裕だった?」も、
併せて書いていければと思います。
受験までのスケジュール(悪い例)
「スケジュール序盤にガーっと集中して問題を解くが、中盤中だるみして、
試験日が近づいたときに改めてテキストを見たら、すべて忘れていた……」
というのが私の悪い癖なのですが、今回も例によってそのパターンにハマりました。
以下は私が”失敗した””悪い”例ですのでご注意を!
11月:試験日(1/23)の2か月前、申し込みと同時にテキスト・問題集を購入。
届いたテキストを一周読んで、満足して放置。
12月:年末に「そういえば試験来月だな」と思い問題を解くも、すべて忘却。
1月:結局、年が明け、正月ボケが治った1/8の土曜日くらいから本腰を入れて勉強し始め…。
最後の最後までドタバタとしていました。
こうしておけばよかった勉強法
午前対策は、40日前から。まずは教科書を全部読む(3日)
というわけで、試験(午前・午後試験がありますが、ここでは午前)勉強は、
40日ほど前からの着手で充分というのが個人的な感覚です。
※ご自身の予定を踏まえてスケジューリングしてみてください。
勉強の順序ですが、
まず、FPはセクションが大きく以下の1~6に分かれています。
1:ライフプランニングと資金計画
2:リスクマネジメント
3:金融資産運用
4:タックスプランニング
5:不動産
6:相続・事業承継
教科書では「好きなところから読もう!」と書かれていますが、経験的にはオススメしません。
なぜなら、「好きでないところ」が必然的に後回しになるからです。
最初から最後まで、どういう内容が書かれているのかをまずは通して「読む」。
その中に、自分の好きな(仕事で使っている、関りがある…)分野があれば、
とっつきやすいな、くらいの心持ちがよいと思います。
一通り最後まで読むのは、「教科書」としてではなく、「読み物」として読むのがよいです。
具体的にいえば「こんなことが問われるのだなあ」と把握するぐらいの気持ちで、
細かい数字はこの時点では覚えなくてもよいです。
単元別に読み、解き、間違えたものに絞って解く(3日×6セクション×2周)
一通り最後まで目を通したら、
今度はセクション1に限定して教科書を読みます。(2日で読み切れればベスト。)
その際は細かい数字なども極力頭に覚えるよう試みます。
その後、問題集の該当セクションを解きます。(こちらも1日で解ければ最高です。)
重要なのは教科書で記述されていた内容が、どのような問題になっているか?を知ることです。
正解不正解の答え合わせをしたあと、
間違えたものは解説を読む、
もしくは教科書に当たって正しい内容を把握します。
その後、日を改めて、まず前日間違えた問題だけを解きます。
答え合わせをしたのち、次のセクションの教科書読みへと移ります。
これによって、1→1の誤答と2→2の誤答と3→……という手順が生まれ、
前セクションの記憶が古くなりづらくなります。
この1セクション3日のループを、6セクション行います。
その後、可能であれば全体のループをもう一度行います。
スケジュールや勉強時間が確保できなければ、
2周目の全体ループは、1周目で間違えた問題だけを解く、だけでもよいかなと思います。
個人的に、私が午前問題がギリギリだったのは、この全体ループを1回しか回せなかったため、
前半セクションの記憶がかなりあいまいな状態で試験に臨むことになってしまったからです。
とくにセクション1の年金、セクション2の生命・損害保険はボロボロでした。
最終日は最初から最後まで教科書を読む(1日)
前日は、自分の中で苦手だと思う分野、
縁が遠く中々頭に入ってこなかった分野を中心に、
教科書を一通りさらってみます。
この試験を通して最も大切と感じたのは、
「とにかく古い記憶を忘れない」ことです。
午後問は試験日の昼休みでいい
正直、勉強時間が足らず、午後の問題を”試験当日の昼休み”まで見ていませんでした。
どのような問題が、どのような形式で、何問出るのかも知らなかったのです。
しかし、結果として午後は1問しかミスをしませんでした。
結論として、午後はあくまで「午前問題の知識を実務や現実問題に置き換えた場合」であるため、
午前の知識をしっかりつける方がはるかに優先度が高いです。
ただし、午後の問題は、問題集の問題が数字を変えてほぼそのまま出ました。
なので問題集を昼休みに読み、どのような問題が出るのか、
それらはどのように解くかを一通り見ておく、程度で対応が可能だと思います。
利用した勉強コンテンツの紹介と考察
使用テキストの紹介
私は『みんなが欲しかった! FPの教科書/問題集3級』を使いました。
ここでは、この教科書と問題集の改善してほしい点のみを書きます。
なぜかといえば、9.99割このテキストのみを使って合格した時点で、
「これだけで受かる=良いテキスト」というのは自明だからです。
逆にいえば、私の勉強法とこのテキストでは足らなかった部分もあると感じました。
そこを明記しておくことで、
この本+ここの改善点を併せてより確実に知識を身に付けられると思います。
改善してほしい点① – 赤シートの意味がほとんどない
このテキストには赤シートが付属しており、
教科書のところどころが赤字になっているので隠してチェックすることができます。
ただ、赤字箇所がまばらでまとまっておらず、
赤字がある! と気付いたときには先に文字が目に入ってしまっているので、
あまり意味がないな……と感じました。
あと、赤字がとりわけ重要ということなのでしょうが、
赤字以外からでも(なんならテキスト中は補足的に書かれているところからでも)、
普通に問題として出てくるので、総じて「意味が薄い」と感じてしまいました。
改善してほしい点② – 知識箇所と暗記箇所が混在
改善点①と併せての感想ですが、
主要な係数、数種類ある保険とその内容、指標値類など、
まとめて「これは暗記しよう!」シートとして、
巻末資料などでまとまっていたほしいと感じました。
暗記用シートは自作したほうがよい
午後は必要な数字類は資料に示されるのですが、
午前は知識を問われる問題が続くので、
ここで確実に点を取りたいとなった場合は、暗記用シートを自作した方がよいです。
寝る前や、起きた直後に目を通す習慣をつけるだけでも、
午前の点数は1割ほど変わる、と実際に試験を受けてみて改めて感じました。
さいごに
今回はFP3級を受験しましたが、今回の勉強法(全体→[個別繰り返し]→全体)は、
いずれ別の試験の勉強をするときでも、変わらず役に立つかなと思います。
これを読んでいただいている皆さんにも、よき試験勉強ライフがあらんことを!
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